結露がもたらすものは?
暖かい部屋が冷たい空気に触れた時に水蒸気が水に変化することで「結露」ができます。キンキンに冷えた水のコップに水滴がつく現象と同じものです。冬場になると暖かい室内と寒い外気によって結露が起きやすくカビ等の原因につながります。
窓やカーテン壁紙のカビにくわえダニが増えたりすることで窓の空き締めの際にカビが飛散し喘息やアレルギー等の健康を害する原因にもなる為対策は必要になるでしょう。
窓・サッシをリフォームする
1⃣内窓を取り付ける『カバー工法』
既存の窓はそのままついている状態で、内側にもう一つ窓を取り付ける方法をカバー工法といいます。元の窓との空気層ができることで結露を防ぐことが可能です。また、断熱性を高めることが出来ますので室内の空調の効果が高まり電気代やガス代の光熱費を抑える事も可能です。特に内窓を1枚(単板ガラス)をさらに2重(複合ガラス)にすることで断熱性や防音性をより効果的にします。窓の開け閉めの際に2度開ける手間はありますが既存の窓の撤去をすることがなく一番安価で行え、おすすめの窓リフォームとしてご提案しています。
主なおすすめの内窓製品
YKKAPから『マドリモ プラマードU』、LIXILからは『インプラス』の2点が人気な製品となります。どちらの方がいいの?とご質問をいただきますが、性能としてはそれほどの差はありません。メーカーから出ている断熱性と防音性の数値を見比べてみてもほぼ同等です。耐風圧性能のみプラマードが600Pa、インプラスが400Paと差はありますが内窓のみで既存の外窓を開けたままにすることはほとんどない為さほど気にしなくても良いかもしれません。
カラーバリエーションが少しだけ異なってきます。木目調は似ているものが展開されていますがホワイトのみ大きな差が生じます。インプラスはアイボリーのような温かみのあるホワイトに対しプラマードUはほぼ真っ白いカラーになっています。住宅の雰囲気とお好みに合わせ選ぶと良いでしょう。
2⃣ガラスをペアガラスに交換をする
ペアガラスというガラスを2重にした製品と取り換える方法です。窓の開け閉めの使い勝手と見た目の問題でスッキリと見せたい場合はガラスの交換をおすすめします。しかし既存のサッシにはまらない場合があり施工が難しい場合やサッシ自体を変えないといけない等があるため確認の上施工方法を変えていくところは注意が必要です。最近では薄いペアガラスやサッシに取り付けることが出来るアタッチメントなどもありますので必ずしもサッシの交換が必要とは限りません。
3⃣ガラス+サッシの交換をする
2⃣であげたガラスのみの交換だけの場合は金額は比較的安く済みますが、ガラスだけではなくアルミサッシにも結露はできます。最近では防露性に優れた樹脂をつけている新築が増えています。アルミサッシよりも約1000分の1と熱の伝わりやすさが違い、段違いで断熱性能がアップします。
まとめ
リフォームは基本的に現在取り付けてある製品や窓の土台の大きさ等によって施工方法や材料費・工賃等が変わってきます。ガラスのみの交換が一番安い金額でリフォームを行うことができますが、耐熱性や防音性を重視する場合は内窓を選ぶなど生活の中で重要視する面を考慮してお選びいただくと良いかと思います。
また、樹脂製のサッシは内側が樹脂製、外側がアルミ製になっているものが最近ではよく使われています。アルミの方がスタイリッシュで見た目の面でよく見え外構デザインと合わせやすい等、見た目を気にされる場合はこういった製品を選ぶことも可能です。
まずは現在の状態と窓の大きさ、土台の厚みを現地調査した上で最適な製品・施工方法をご提案いたします。